今日のところは…

気持ちの整理のためほぼ本音で書きます。あくまで個人の見解であるため特定の個人や団体を否定するものではありません。乱文 失礼します。

【ヒトヒトリフタリ】高橋ツトム先生

今週のお題「読書の秋」


本題で2回目の投稿です。
漫画ですけどね…

選挙が近いからなのか…ふと久しぶりに読みたくなってしまって、一気読みしました。


主人公はどっちなんだろう?
総理大臣の方なのか、守護霊の方なのか…W主人公って事でいいのかな?

この漫画と出会ったのは確か9年くらい前の病院の待合室でした。
名前を呼ばれるのを待っている間、偶然手に取ったのが【ヒトヒトリフタリ】連載開始の号のヤングジャンプでした。(普段はヤングジャンプは読みません。)

設定に興味を惹かれ、『面白そうだな…』とは思ったものの、何しろ体調が悪くて次の日に仕事を押し込んで病院に行ったわけで、翌日慌ただしく働いているうちにすっかり忘れてしまって、それきりになっていた。

4年くらい前に、たまたま立読みして再会し、大人買い。良いお買い物だったと今でも思います。

3・11後の日本について書かれてて、本作のテーマの1つは「脱原発」だった。
出版直後はタイムリーな話題だったかも知れないが、今やすっかり人々の中で「忘れたい記憶」として、まるでなかった事のように、なにがしかのキッカケを見いださないかぎり報道もされなくなってしまっている。

地震の日、私は出勤していた。北関東在住なので大きな被害とは言えないが、「繋がらない電話」、「いつもとは違う車の渋滞」、「ヒビが入ってしまった古い家 」、「繰り返し同じCMを流すテレビ」、「計画停電」…『日本は終わってしまうのかな?』という不安があったのを思い出した。

コロナが日本にやって来て少し経った頃、年下の同僚に「世界は終わってしまうんですかね?」と聞かれた時にも一瞬、3・11後の恐怖を思い出していたのに、もう忘れてしまった。
『人は辛い思い出を忘れるようにできているんだな…』としみじみしてしまいました。
忘れないとやっていけない事というのはある。ただ、都合が悪いからといってなかったことにしてしまうのは違う。辛くても時には思い出して考えないといけない事もあるのだと、改めて実感した作品です。
ラストがとても良いので、よろしければ読んでみて下さい。